解放出版社書籍案内



書籍『中上健次論』表紙画像

 


中上健次論
―熊野・路地・幻想―

守安敏司著  定価2800円
四六判 316頁 ISBN 4-7592-5129-4

海と山に囲まれた生まれ故郷・新宮の路地を見続け、 差別の構造に向き合い、自己を冷徹に対象化した中上作品をフィールドワークする書。03年刊。

〈主な内容〉
はじめに−大泊海岸の風景−
一 書くこと、被差別、解放
二 「一番はじめの出来事」と「十九歳の地図」
  ◆分裂の構図
  ◆修羅場
  ◆「一番はじめの出来事」における不安
  ◆「一番はじめの出来事」の次にくるもの
  ◆「十九歳の地図」におけるやりばのない怒り
  ◆新宮の意味
三 「岬」まで
  ◆新宮への帰途
  ◆現と幻−境界線上の幻覚
  ◆朧げな近親の者
  ◆ねじくれたまっとうさ
  ◆熊野山中から路地へ
  ◆論理の抑止と「路地」への回帰
四 「岬」の世界
  ◆「岬」再読
  ◆円環としての出発作品「岬」
  ◆「岬」の人間関係
  ◆視線
  ◆死の回避
五 「枯木灘」へ
  ◆ある飛翔  六作品に見る「岬」からの飛翔
六 「枯木灘」の世界
  ◆「枯木灘」の物語
  ◆吉本隆明の「枯木灘」論
   男と視線/歴史/実父と浜村龍造/三つの名前と二つの血族/
  
風景の意味/労働と自然
  ◆「岬」「枯木灘」にみる路地
   吉本の中上追悼文/描かれた路地の人びと
七 「枯木灘」以降
  ◆「枯木灘」以降の作品群
  ◆「三月」について
  ◆柄谷行人の『化粧』解説
     明らかな誤りと強引な「解説」
  ◆実験−多岐にわたる視点
     性の転換・性交渉/差別/民族
八 「鳳仙花」へ、試論としての「大島」
  ◆発表時期と「大島」の物語
  ◆「枯木灘」との相違と類似
  ◆試論としての「大島」
九 「鳳仙花」の世界
  ◆「鳳仙花」は母物語か
  ◆描かれた母
  ◆「鳳仙花」の母
  ◆「語り」と人称
  ◆「鳳仙花」は「母権思想」の物語か
  ◆フサ・女の性
  ◆「鳳仙花」の意味
一〇『熊野集』の世界
  ◆一九八〇年から八二年
  ◆『熊野集』の評価と謎
  ◆『熊野集』という表題
  ◆幻怪な綺譚と日常的な話柄の報告
  ◆『熊野集』の危うさ
  ◆『熊野集』と路地、あるいは被差別部落
一一 『千年の愉楽』の世界
  ◆『千年の愉楽』への三者の評価
  ◆春日地区改善事業の歴史と中上
     一九九〇年代初頭の変貌/戦後の変貌の歴史
  ◆『千年の愉楽』執筆期
  ◆『千年の愉楽』の世界
    
もうひとつの国と中本の血/中本の血の相対化/
     新流入者の復讐
一二 「地の果て 至上の時」の世界
  ◆問われるべき主題
  ◆鈴木孫一伝説と一向一揆起源説
  ◆孫一伝説と秋幸
  ◆孫一伝説導入と被差別感
終章
あとがき
参考図書

 


これから出る本一覧へ

新刊案内一覧へ

解放出版社目録のご案内 

HOME

Copyright (C)Buraku Liberation Publishing House Co.,ltd 2001, All Rights Reserved


E-mail

(株)解放出版社
Phone:06-6561-5273(営業) 06-6562-5378(編集) Fax:06-6568-7166
東京営業所: Phone:03-3291-7586(営業) 03-3233-0189(編集) Fax:03-3293-1706