解放出版社書籍案内




マスコミは何を伝えたのか?
―追跡・和歌山カレー事件報道―

佐藤友之著 定価 2400円
 四六判 284頁 ISBN 4-7592-6053-6

夏祭りの日に4人の犠牲者を出した和歌山毒入りカレー事件。毒物(凶器)変更、不当な別件逮捕、関連を見ずにはおれないオウム・弁護士の逮捕。警察捜査に寄り添い続けるマスコミは、自らも犯人探しに躍起となった。
新聞報道を詳細に分析し、操作と報道の危険なシステムを告発する。01年刊。

 

〈主な内容〉

第1章 事件発生
 「朝毎読」三紙で微妙に異なる死因報道/警察発表にもとづくマスコミ報道/「大本営発表」と変わらない犯罪報道のメカニズム/コメント記事で犯人の手がかりを探る/警察に事件の“解明”を求める『毎日』の見識/戦後の未解決毒物混入事件/帝銀事件/名張毒ブドウ酒事件/ささやかれた“内部犯行説”/遺族の悲しみを解さない報道/「犯人憎し」の雰囲気を盛り上げる/急変! 混入物はヒ素/マスコミの奇妙なバランス感覚/「狭山事件」との類似性

第2章 疑惑
 園部地区民家でヒ素中毒の疑い/同種の毒物が使われた複数の事件/「ヒ素傷害事件」の疑問点/侵犯された民事不介入の原則/毒物の違いは凶器の違いである/消された青酸化合物/「第三者」の存在とヒ素の検出/「疑惑の夫婦」の「会見記」/模倣事件が相次ぐ/わからないことの多い「わかった」報道/警察のねらいは「カレー事件」/住民からマスコミへ「取材自粛」の要請/不明確な保険金の流れ/「人権の壁」とはどんな壁か/「刑事訴訟法専門」弁護士のコメント

第3章 逮捕
 別件逮捕/林宅周辺に待機する報道陣/「十月四日の動向」を読む/保険金詐欺事件とカレー事件は別の事件/矛盾多い保険金詐欺事件/過熱報道への自己弁明/三億円事件の「重要参考人」報道/週刊誌は二人の逮捕をどう伝えたか/記者クラブ制度の問題点/再逮捕の方針を固める/愛人の存在を推測してみせる週刊誌/保険金詐欺「手口」を解説/弁護士批判始まる/『産経』の当番弁護士制度批判/弁護士の社会正義は人権擁護である/自白捜査の破綻を物語る現場検証

第4章 裁判
 決め手になる状況証拠のない逮捕/県警幹事社・NHK記者の失言/警察のあと押しをする『朝日』/医師の責任問わず業界の体質論にすり替える『毎日』/“模範回答”にみられる新聞記者の傲慢さ/いまも昔も国家権力に弱い報道機関/“動機推量”でいっそうの犯人視をする『読売』/法律上はあり得ない「別件逮捕」
/だれもが〈逮捕イコール有罪〉と受けとめていた/麻原彰晃の主任弁護人・安田弁護士の逮捕/「凶悪事件」担当弁護人に対する脅迫/いまだ整備されていない審理促進のための法制度/『読売』、「弁護士」の連載を開始/大正末から昭和初期に活躍した人権弁護士・布施辰治/布施弁護士の懲戒裁判と安田弁護士逮捕の類似性/第一回公判/「動機」のない冒頭陳述/自白なき裁判/一般市民は傍聴しにくいシステム/その後の園部

第5章 報道被害氤气Cンタビュー・木村哲也弁護士に聞く
 最初のコンタクト/事件発生当初からの過熱報道/林夫妻「テレビ出演」の真意/林宅を包囲する報道陣/カレー事件での逮捕の可能性/異例だった弁護団側の「記者会見」/メディアの読み物的創作/マスコミか弁護士か/メディアは変革を

和歌山毒入りカレー事件関係テレビ番組一覧表

 


 

 

新刊案内一覧へ

解放出版社目録のご案内 

HOME

Copyright (C)Buraku Liberation Publishing House Co.,ltd 2001, All Rights Reserved


E-mail

(株)解放出版社
Phone:06-6561-5273(営業) 06-6562-5378(編集) Fax:06-6568-7166
東京営業所: Phone:03-3291-7586(営業) 03-3233-0189(編集) Fax:03-3293-1706