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シリーズ 向う岸からの世界史
牛を屠る

 

 

佐川光晴著

 

四六判並製 140頁
定価1500円+税

978-4-7592-6724-2
C0395

 

大学卒業後に務めた出版社を退社後、埼玉の食肉会社に入社した著者は、翌日から牛豚の解体を生業に働きはじめる。入社初日から「ここはお前なんかの来るところじゃねえっ!」と怒鳴られたものの、しだいにナイフ捌きをおぼえ、牛の皮剥きに熟達していく。牛を屠る喜びと、屠りの技術を後輩に伝えるまでの屠場での十年の日々。 「職業を選ぶ」「働き続ける」とは、自分の人生にとってどういうことなのか――。 屠畜解体従事者への世間の恥知らずな差別と偏見はあろうと「牛を屠る」仕事は続けるに値する仕事だー―。これから世の中に出て行こうとする若い人たちに向けて、著者最初の小説作品である『生活の設計』以来、一度も書かれなかった屠場仲間の生きざま、差別をめぐる闘い、両親・家族をめぐる葛藤をまじえて描く。芥川賞候補作家による渾身の書き下ろし。

●主な目次
はじめに

1 働くまで
 面接の日
 両親
2 屠殺場で働く
 怒鳴られた初日
 昼食と帰宅
 ナイフ
 尻尾を取る
 牛に移る
 牛を叩く
 妻
3 作業課の一日
 始業前
 面皮剥き
 エアナイフ
 テコマエ
 足取り
4 作業課の面々
 共通の心性
 入社のきっかけ
 健康保険証
 結婚
 余禄
5 大宮市営と畜場の歴史と現在
 芝浦VS大宮
 F1とガタ牛
 オッパイの山
 「逃げ屋」と「まくり」
 屠殺と屠畜のあいだ
 ケガ
6 様々な闘争
 賃金をめぐる闘い
 将来をめぐる闘い
 理由との闘い
 偏見との闘い
7 牛との別れ
 O-157の衝撃
 「生活の設計」が誕生するまで
 退社
8 そして屠殺はつづく

 

●著者略歴
1965年東京都生まれ。北海道大学卒業。1990年大宮食肉荷受株式会社に入社。主に牛の屠畜に従事しながら、2001年まで勤務。2000年屠場での日々をつづった自伝的小説「生活の設計」で第32回新潮新人賞を受賞(『虹を追いかける男』双葉文庫所収)。2002年『縮んだ愛』で第24回野間文芸新人賞受賞。著書に『ジャムの空壜』『灰色の瞳』『家族芝居』『銀色の翼』『金色のゆりかご』『ぼくたちは大人になる』などがある。

 


 

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