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現代の「女人禁制」
性差別の根源を探る

 

 

大峰山女人禁制」の開放を求める会 編

 

A5判並製 278頁
定価2400円+税

978-4-7592-6740-2
C0036

 

 女人禁制の思想とは何か?
 大峰山の女人禁制開放に取り組む市民グループが、仏教、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、儒教という宗教の分野から、アイヌ、沖縄での歴史、あるいは天皇制をキーワードにした分析などのアプローチなどで15人の著者が取り組んだ注目の書。
 源淳子の“「女人禁制」の思想”、と“天皇制と「女人禁制」”2論文は、通史的にまとめた初めての論文であり、「大峰山女人禁制」の開放を求める会の活動を伝える意味でも森永雅世の“「女人禁制」と奥駈け道”は「大峰山女人禁制」の歴史を知るうえで要になる論文。山下明子はキリスト教とイスラームに関する2論文で、江口みりあむはユダヤ教で、それぞれ「女人禁制」を論じた。鄭智泳は朝鮮王時代の「女人禁制」とそれに抵抗する女性の姿を論じたほか、三輪敦子はネパールにおける穢れ意識と女性の隔離、松村徳子は出産にまつわる女性排除の慣習と題して書き下ろした。文化編では安里英子が“オナリ信迎と男性原理の発生”を、畑三千代が“女はあかん、聖地がけがれる!? ―土俵の女人禁制”と題して論じ、本書最終章は「マイノリティー編」で、方清子が“公娼制度と戦時性暴力に見る女性支配の歴史”、宮前千雅子が“ハンセン病の近代史にみる排除と禁制”、熊本理抄が“部落問題・部落解放運動から考える「排除」と「差別」”、多原良子は“アイヌ問題と「女人禁制」”を、土肥いつきがトランスジェンダーから見える「性別」の風景を書いた。「資料編」では会が奈良県会議員、国会議員にアンケートを実施、その分析をしたほか、「大峰山女人禁制」の開放を求める会の運動史をまとめた。

 

目次

「総論」
「女人禁制」の思想/源淳子

「宗教編」
「女人禁制」と奥駈道/森永雅世
ユダヤ教と「女人禁制」/江口みりあむ
「女」はどのように排除されるのか―キリスト教の「女人禁制」/山下明子
なぜ女が人柱にされるのか―イスラームと「女人禁制」/山下明子
仏教と「女人禁制」―ジェンダーバッシングのなかで/源淳子
ネパールにおける穢れ意識と女性の隔離/三輪敦子
朝鮮時代の女性の活動に対する禁制と女性の対応/鄭智泳(訳・川瀬俊治)

「文化編」
オナリ信仰と男性原理の発生―沖縄の古層文化と女性-薩摩侵略以降の変容/安里英子
女はあかん、聖地がけがれる!? 〜土俵の女人禁制〜/畑三千代
出産にまつわる「穢れ」観と女性排除の慣習/松村徳子
天皇制と「女人禁制」/源淳子
ホームページにみるジェンダーバッシングと「女人禁制」/大野京子・垣渕幸子・松村徳子

「マイノリティー編」
公娼制度と戦時性暴力に見る女性支配の歴史/方清子
ハンセン病の近代史にみる排除と禁制/宮前千雅子
部落問題・部落解放運動から考える「排除」と「差別」/熊本理抄
アイヌ問題と「女人禁制」/多原良子
既存の枠組みを越えてつながる道を求めて―セクシュアル・マイノリティと「女人禁制」/土肥いつき

参考文献

コラム 「女人禁制」とミソジニー(源淳子)
淡路島・石上神社―「女人禁制」をかたくなに(源淳子)
「大峰山」に散骨を(垣渕幸子)

「資料編」
1.「大峰山女人禁制」に関するアンケートについて/畑三千代、森永雅世
2.奈良県会議員、国会議員へのアンケートから見えてきたこと/藤原智代、松村徳子、森永雅世
「大峰山女人禁制」の開放を求める会 活動経過報告(2003年11月〜2011年3月現在)

 

【著者略歴】

「大峰山女人禁制」の開放を求める会
2003年12月、「女人禁制」を保っている奈良県の「大峰山」(山上ヶ岳)を含む領域が世界文化遺産登録されるという問題を契機に発足した。「大峰山」が女性に開放されるまで運動を続けるつもりである。今回の出版には大野京子、垣渕幸子、畑三千代、藤原智代、松村徳子、源淳子、森永雅世の7人の世話人が担当した。

 


 

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