解放出版社書籍案内



 

人権・同和問題の基礎知識


埼玉編

 



片岡明幸 著

 

四六判 656頁
定価2800円+税

978-4-7592-0032-4
C0036

 

長年、埼玉県で部落解放運動にとりくんできた著者が、行政担当者向けに人権・同和行政を進めるうえで知っておくべき基礎的な事柄をまとめた入門書。埼玉の部落の歴史、埼玉の解放運動の歴史、同和行政の歴史、人権教育と同和教育、埼玉県内で起こった差別事件、身元調査と本人通知制度、「全国部落調査」復刻版事件、人権意識調査の結果と課題、人権保育の基礎知識、狭山事件の真相―の10章で構成する。

 

●もくじ


はじめに

第1章 埼玉の部落の歴史
第1 埼玉の部落の歴史
はじめに
1 身分制度と「ちょうり」
2 差別と抵抗
3 部落の起源
4 明治維新と「解放令」
5 貧困史観の克服
第2 天保14年 武州鼻緒騒動
1 事件の発端
2 関東取締出役への訴え
3 捕り方29人を捕虜に
4 続々と応援が
5 人質の解放
6 長吏252人の捕縛
7 江戸送り
8 厳しい処罰
9 事件の背景

第2章 埼玉の解放運動の歴史
第1 解放運動の歴史(戦前編)
1 「解放令」を武器に
2 人の世に熱あれ、人間に光あれ
3 埼玉県水平社の創立
4 荊冠旗を高くかかげて
5 拡がる差別糾弾の闘い
6 農民運動の先頭で
7 昭和恐慌と農民運動の再建
8 世良田事件と水平社の分裂
9 高松結婚差別事件と水平社の再建
10 日中戦争と水平社の解散
第2 解放運動の歴史(戦後編)
1 戦後の民主化と農地改革
2 オールロマンス事件
3 部落解放全国委員会埼玉県連合会の再建
4 国策樹立求めた全国大行進
5 同和対策審議会の答申
6 狭山事件の発生
7 法律制定求めた大行進
8 差別裁判反対と特別措置法具体化をかかげて

第3章 戦後同和行政の歴史と「部落差別解消推進法」
第1 戦後同和行政の歴史
はじめに
1 同和対策審議会「答申」と特別措置法
2 特別対策事業の成果と課題
3 人権擁護推進審議会「答申」と人権教育・啓発推進法
4 人権教育・啓発推進法と人権行政
5 人権行政の現状と問題点 まとめ
第2 「部落差別解消推進法」の意義
1 「部落差別解消推進法」制定の経過
2 「部落差別解消推進法」制定の背景
3 「部落差別解消推進法」の特徴
4 「部落差別解消推進法」の意義
5 「部落差別解消推進法」の活用と課題
おわりに

第4章 人権教育と同和教育
第1 同和教育と人権教育の区別と関連
1 校長の勘違い
2 同和教育とは何だったのか
3 人権教育とは何か
4 人権教育と同和教育はどこが違うのか
5 同和問題固有の学習の必要性
おわりに
第2 人権教育の原像 はじめに
1 熊谷農高「さぶちゃん」
2 南葛高校の人権教育
第3 部落問題学習の意義と役割
1 部落問題学習の実践
2 部落問題学習の現在的な意義 おわりに
第4 子ども会の意義と役割
1 岡部町の「みらい塾」
2 「みらい塾」の特徴
3 子ども会の意義と役割 おわりに

第5章 埼玉で起きた差別事件
第1 結婚をめぐる差別
1 T教団結婚差別事件(1980年)
2 栗橋町結婚差別事件(1985年)
3 川本町差別事件(1987年)
4 深谷市結婚差別事件(2000年)
5 群馬県玉村町差別事件(2002年)
第2 職場で起きた差別
1 東坂戸団地差別事件(1992年)
2 県営妻沼ゴルフ場差別事件(1997年)
3 騎西町H伸銅会社差別事件(2004年)
第3 日常生活のなかの差別
1 東大宮差別事件(1996年)
2 岩槻・雑貨店差別事件(2007年)
3 加須市ボランティア差別事件(2015年)
第4 病院で起きた差別
1 菖蒲町接骨医院差別事件(1997年)
2 羽生市病院差別事件(2003年)
3 行田市M医院差別事件(2005年)
第5 学校で起きた差別
1 熊谷市立女子校差別落書き事件(1995年)
2 北本市中学校差別事件(1995年)
3 県立武蔵野高校差別貼り紙事件(1998年)
第6 宗教界で起きた差別
1 上尾市B寺院差別事件(1980年)
2 大利根町住職差別事件(1999年)
3 埼玉新聞「過去帳」報道事件(2015年)
第7 差別はがき・投書事件
1 東京電力差別事件(1988年)
2 慶応大学生差別脅迫事件(2000年)
第8 その他
1 差別戒名と過去帳(1982年)
2 結婚相談所の戸籍提出事件(2008年)

第6章 身元調査と本人通知制度
第1 プライム事件と本人通知制度
1 プライム事件
2 事件の特徴
3 三重県とのつながり
4 何が明らかになったか
5 事件の背景
6 本人通知制度の開始
7 身元調査防止のために
おわりに
第2 住宅販売会社同和地区調査事件の経過と課題
1 事件の経過
2 事件の背景
3 何が問題なのか
4 今後の課題

第7章 「全国部落調査」復刻版出版事件
第1 「全国部落調査」復刻版出版事件の経過
はじめに
1 裁判にいたる経過
2 本訴の内容
3 許しがたい宮部の居直り
4 法務省・法務局の対応
5 出版・ネット掲載の犯罪性
6 鳥取ループとは何者か
7 差別を肯定する鳥取ループ
8 裁判闘争の意義
おわりに
第2 「全国部落調査」復刻版出版差し止め裁判の現状と課題
1 裁判の経過
2 宮部の主張と原告の反論
3 差別の煽動者・宮部
4 解放同盟への反発・憎悪
5 相模原支部の7・11決定
6 裁判闘争の課題 まとめ

第8章 人権意識調査の結果と課題
第1 2014年人権意識調査の結果と課題
1 調査にいたる経過と調査の概要
2 同和問題に対する意識の特徴
3 身元調査に対する意識の特徴
4 土地調査に対する意識の特徴
5 今後の課題
第2 中学・高校生の意識調査と人権教育の課題
1 調査にいたる経過と調査の概要
2 調査結果の特徴
3 同和問題に対する認識 まとめ
第3 意識調査と「寝た子を起こすな」
1 根強い「寝た子を起こすな」
2 差別するようになるのか
3 気にしているのはどちらか
4 一生知らないで過ごせるのか
5 なぜ同和地区の人が隠すのか
6 「寝た子を起こすな」と言う人の特徴
7 どういう人が結婚に反対しているのか

第9章 人権保育の基礎知識
第1 人権保育の基礎知識
1 人権保育の歴史
2 人権保育の三つの柱
第2 家庭支援と人権保育
1 現在の子育ての特徴
2 加須市立第三保育所・杉山さんの活動
3 杉山さんの活動から学ぶ
第3 保育懇談会と人権保育研究会の課題
1 保育懇談会と保護者の要望
2 人権保育研究会の三つの目標
3 人権保育研究会の歴史
4 人権保育研究会の課題
おわりに

第10章 狭山事件と部落差別
第1 狭山事件の真相と部落差別
1 狭山事件の経過
2 無実の証拠
3 多くの謎が
4 狭山事件と部落差別
第2 証拠開示と5大新証拠
1 証拠開示と新証拠提出
2 万年筆のインク
3 崩れた手拭いの謎
4 腕時計のねつ造
5 取り調べ録音テープ
6 鮮明になった筆跡の違い
7 今度こそ事実調べ、再審開始へ
第3 狭山事件と証拠開示――国連・自由権規約委員会の勧告
1 「アイ・アム・イノセント」
2 欺瞞に満ちた政府報告書
3 部落解放同盟の反論
4 NGOが実態報告
5 冤罪大国にっぽん
6 不誠実な政府答弁
7 代用監獄
8 国連のポニョ
9 自由
10 お門違い
11 大展望
12 二度目の石川不当逮捕!
13 再び証拠開示の勧告が
おわりに

あとがき

 

【著者略歴】

片岡明幸(かたおか・あきゆき)
1949年、兵庫県生まれ。高校1年で部落解放運動に参加。部落解放同盟埼玉県連合会の青年部長、書記長を経て2002年に委員長に。現在、部落解放同盟中央副委員長、同関東ブロック協議会議長。一般財団法人 埼玉人権・同和センター理事長、埼玉県人権保育研究会会長、埼玉県フレンドスクール連絡会顧問、東日本部落解放研究所理事。

 


 

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